いま、“演じる”ということ
役者になって長いこと、
イメージした「演技プラン」通りに演じることが最良と考えていた。
しかし、いつの舞台も
満足のいく、納得のいく、演技に到達できないで悩んだ。
長い役者人生を経て来て、あるときから
どのように演技するか(プラン)をイメージするのではなく、
配役された人物、その人物を取り囲む世界や情報を
可能な限りイメージすること。
それが最も大切なことではないか、と思い至った。
掴みどころのない、その人物の世界観や
その人物のもつあらゆる情報(知識、感情といったものまで)を
少しでも自分の側に手繰り寄せていく、
そんな気の遠くなるような作業の後に
ようやくその人物として
与えられたステージに出て行けるのではないか。
今は「演技プラン」よりも、
その人物について徹底的に、
じっくりと時間をかけてイメージし、
無理なく、嘘なく、心地よく演じることが
最良ではないかと思っている。

芝居三昧vol.2『恋愛戯曲』より
撮影 加門岳登
イメージした「演技プラン」通りに演じることが最良と考えていた。
しかし、いつの舞台も
満足のいく、納得のいく、演技に到達できないで悩んだ。
長い役者人生を経て来て、あるときから
どのように演技するか(プラン)をイメージするのではなく、
配役された人物、その人物を取り囲む世界や情報を
可能な限りイメージすること。
それが最も大切なことではないか、と思い至った。
掴みどころのない、その人物の世界観や
その人物のもつあらゆる情報(知識、感情といったものまで)を
少しでも自分の側に手繰り寄せていく、
そんな気の遠くなるような作業の後に
ようやくその人物として
与えられたステージに出て行けるのではないか。
今は「演技プラン」よりも、
その人物について徹底的に、
じっくりと時間をかけてイメージし、
無理なく、嘘なく、心地よく演じることが
最良ではないかと思っている。

芝居三昧vol.2『恋愛戯曲』より
撮影 加門岳登
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