天使、あとがき/モノローグ~2

苦しく辛かった時も、
一発のステージで吹き飛ぶ。
苦しいのも辛いのも
日頃の行いの積み重ねだ。
劇場に入る。
私が関わるような芝居は
出演者と云えども楽屋で、
優雅にバスローブ姿でブランデーを舐めている
訳にはいかない。
照明・音響・衣装・小道具・大道具・制作の
各方面の準備をしなければならない。
当然だが、動員も掛ける。
初日のステージから千秋楽まで
お客様の反応は、
難しい、わからなかった。
面白かった、話しわかったよ。
舞台挨拶でひととおり観客席を見渡し
全く拍手をしない方
「絶対に拍手しない」という
凜とした佇まいには
謝罪の念を持って頭を下げる。
終演後のお客様の目に
光るものを見つけると救われる。
個人的に、褒めても貰った。
まだまだ延びしろのある作品だったろう。
俳優は本番の舞台で自由である為に
稽古場で試行錯誤するのだ。
私が相手役を見られるようになったのは
中日あたりだったろうか(遅すぎる)。
あそこはタルいからテンポアップしようとか。
スタッフ、出演者、皆、
思いは同じではないだろうか。
今回、特に好きだったシーンは
町の人がひとつの目標に向かい、
リチャーズは少年に夢を託す、
暗転・・・
ゆったりとしたピアノ曲、
素舞台にブルーライト。
天使たちが登場。
舞台上噴水に照明が入る。
そして、いよいよ念願の本日を迎える。
とても美しいシーンだった。
翌朝の登場は誇らしかった。
この場を借りて、
スタッフ、出演者、お手伝いのみなさまに
深く感謝する。
そしてご来場下さったお客様、
ありがとうございました。
皆様のお陰で無事に公演を行うことができました。
また次なる公演に向けて精進いたします。
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