宮澤賢治

2、3年前に「宮澤賢治全集」の
半分~六冊ほど(笑)を入手しました。
が、しばらく書棚で眠っていたところ
このたび、ひょんな理由で
ようやくそれらを紐解き、
宝箱のような賢治の本に
ようやく風を通すことができました。
彼の作品との出会いは、
『銀河鉄道の夜』だったでしょうか。
当時、テレビアニメの影響で手に取ったはずですから
小学生か中学生だったような。
読んでいて、不思議に思ったのは
作品の途中で括弧付きの但し書きがあり、
(此こから原稿なし)とありました。
その時はよく理解できませんでしたが、
彼の作品は未完のものが多く、
とくに『銀河鉄道の夜』は
ある文学者の言葉を借りれば、
“未完成の傑作である”と称されるくらい
正確なページ数も、原稿そのものも未定で
決定稿は存在しないということです。
その、<存在しない原稿>は
気になるところです。
その後、俳優養成所の時に
劇作家北村想氏による『想稿 銀河鉄道の夜』
に関わることになりました。
しっとりしていて、ジョバンニの思いが
なんともせつなかったのを覚えています。
また感動したのは、
“地球以外に生物はいない”
という論説に心を開かされた思いをしたことです。
それから井上ひさし氏の
『イーハトーボの劇列車』。
宮澤賢治の生涯を、彼が産んだ人物や
キャラクター達を登場させ、現実とミックスし、
岩手と東京をつなぐ汽車(列車)を中心に
舞台を展開させていくというものです。
私の後輩達が
ひとつの所を目指し、真摯に取り組んでいく姿が
とても愛おしかったのも思い出しました。
他にも、別役実氏など多くの作家が愛する、
稀有な童話作家であり、詩人であり、
やはり・・・偉人です。
日曜日のイベントでは
彼の童話作品『よだかの星』を朗読します。
服部靖司の読む“宮澤賢治”に
どうぞ、ご期待ください。
また、イベント4本目の「短編映画」にも
私が出演しています。
こちらも、お楽しみ頂けると思います!
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