永井一郎氏のこと
![nagai-ichiro[1]](http://blog-imgs-47.fc2.com/a/c/t/actoratelier/20140128203754ca5.jpg)
27日、虚血性心疾患のため、
俳優・永井一郎さんが急死しました。
現役であり続けた、82年の生涯でした。
昔の話ですが・・・
十年前、MYP(モリモト・ユカリ・プロデュース)に
初めて参加したときの稽古場が、
なんと永井さんのご自宅でした。
氏は、「劇団京」
(現・東京ノーヴイ・レパートリーシアター)
の公演をよくご覧になっていて、
当時「劇団京」に在籍していた森本縁さんとは
懇意の関係だったことからお借りしていました。
そこで三本の芝居を作りました。
稽古の合間にはご自宅にも上がらせてもらい、
氏が大好きなお酒をご馳走になったりしました。
絵を描くのがお好きで、
個展(夫人との二人展でしたが)も拝見しました。
カンヴァスの絵は、夜の遠景であり、
花火のような美しいものが描かれていました。
お話を伺うと、
戦争中、離れた町が爆撃を受けて燃えている様子だとか。
「こどもの目には、とても綺麗だった」
とおっしゃっていたのを覚えています。
そして私が朗読をしようと思い立った時
手にしたテキストが
『永井一郎 朗読のヒント』でした。
この本を読むと
氏が「役者」であることを改めて痛感します。
自分の姿は晒さなくとも、
その時のその人物の姿、
履物はナニを履いているのか、
地面は土なのかそうでないのか、
その直前はナニをして、そのもっと前は・・・
そこまでイメージを持たないといけない。
と、そのような事が書かれていました。
いま一度、読み直します。
長い間、お疲れ様でした。
心からご冥福をお祈りいたします。
――合掌。
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