秋に寄せて~讃える ④
こども達を称賛してほしいと思った。
私が一所懸命に拍手をしていたら
少し拍手が増えた。
「みんな拍手しなさいよ」と思いながら、
恐らく憤りも入りながらの
半分ヤケクソの称賛(笑)だったように思う。
しかし、
祭りが終わった後、ある裏方の職員の方に
一生懸命の拍手を称えてくれた。
人は称賛されると嬉しく、喜ばしく思う。
また自分を肯定でき、生きる喜びさえ持つものだ。
話は逸れるが、
先日、テニスプレイヤーの伊達公子選手が
観客らが繰り返し吐き出すタメ息に
コート場から「タメ息はやめて!」
と叫び声を挙げた。
勝負事では勝つことは重要であり、それがある意味すべてだ。
応援している観客は、当然それをプレイヤーに望んでいる。
なので、観客らはポイントを取られたことに落胆する。
そこで、会場中のタメ息が大きく響きわたる。
しかし、プレイヤー本人はぎりぎりのプレーを続け、
全力で勝ちにいくのだ。
ひとつのタメ息さえ、漏らす余裕はない。
だが勝負は非情なものだ。
例え全力のプレイであっても
ポイントに繋がらなければ、必然的に
落胆より大きなイライラがプレイヤーを襲う。
その瞬間、会場を満たしていたタメ息に、
彼女はその言葉を吐き捨てたのだと思う。
一瞬、一瞬、どんなに落胆したとしても
すぐに声援、応援に切り替えて励ますことこそ
観客席に居る者たちの役目のひとつではないのか。
思い出される、大好きなシーンがある。
ヤンキースの松井秀喜選手が
ケガを克服して久しぶりに打席に戻ってきた時のこと。
すでにプレイは始まっていたが
ヤンキースタジアムはスタンディングオベーションが鳴り止まない。
もちろん、松井選手に対するものだ。
観客らは、挨拶するまで拍手をし続けるぞ!といわんばかりだ。
そこで、松井選手は一端打席を外し、
ヘルメットを外して高々とそれを振り上げ
観客らの拍手に応えたのだ。
観客らのボルテージはさらに上がる。
球場に居合わせた者たちばかりか、
テレビで見ているこちらまで目頭が熱くなり、
思わずテレビの向こうへ拍手を送ったものだ。
松井は試合後のコメントで
「あの瞬間、長く辛かった間の苦労が一瞬にして吹き飛んだ」と。
(※「讃える ⑤」につづく)
私が一所懸命に拍手をしていたら
少し拍手が増えた。
「みんな拍手しなさいよ」と思いながら、
恐らく憤りも入りながらの
半分ヤケクソの称賛(笑)だったように思う。
しかし、
祭りが終わった後、ある裏方の職員の方に
一生懸命の拍手を称えてくれた。
人は称賛されると嬉しく、喜ばしく思う。
また自分を肯定でき、生きる喜びさえ持つものだ。
話は逸れるが、
先日、テニスプレイヤーの伊達公子選手が
観客らが繰り返し吐き出すタメ息に
コート場から「タメ息はやめて!」
と叫び声を挙げた。
勝負事では勝つことは重要であり、それがある意味すべてだ。
応援している観客は、当然それをプレイヤーに望んでいる。
なので、観客らはポイントを取られたことに落胆する。
そこで、会場中のタメ息が大きく響きわたる。
しかし、プレイヤー本人はぎりぎりのプレーを続け、
全力で勝ちにいくのだ。
ひとつのタメ息さえ、漏らす余裕はない。
だが勝負は非情なものだ。
例え全力のプレイであっても
ポイントに繋がらなければ、必然的に
落胆より大きなイライラがプレイヤーを襲う。
その瞬間、会場を満たしていたタメ息に、
彼女はその言葉を吐き捨てたのだと思う。
一瞬、一瞬、どんなに落胆したとしても
すぐに声援、応援に切り替えて励ますことこそ
観客席に居る者たちの役目のひとつではないのか。
思い出される、大好きなシーンがある。
ヤンキースの松井秀喜選手が
ケガを克服して久しぶりに打席に戻ってきた時のこと。
すでにプレイは始まっていたが
ヤンキースタジアムはスタンディングオベーションが鳴り止まない。
もちろん、松井選手に対するものだ。
観客らは、挨拶するまで拍手をし続けるぞ!といわんばかりだ。
そこで、松井選手は一端打席を外し、
ヘルメットを外して高々とそれを振り上げ
観客らの拍手に応えたのだ。
観客らのボルテージはさらに上がる。
球場に居合わせた者たちばかりか、
テレビで見ているこちらまで目頭が熱くなり、
思わずテレビの向こうへ拍手を送ったものだ。
松井は試合後のコメントで
「あの瞬間、長く辛かった間の苦労が一瞬にして吹き飛んだ」と。
(※「讃える ⑤」につづく)
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