最近のニュース
最近のニュースは、慰安婦発言やら
アジア圏の国々とのさまざまな歴史観の摩擦、
憲法改正案など、なんだか
戦争まで示唆するような意見などが飛び出して、
きな臭い話題ばかりのような気がします。
こんな私でも、
もっと平和な話題はないのだろうか、
なんて日々憂いたり、憤ったり…。
そういえば、演劇の歴史に、
時の横暴な権力や無謀な争いに立ち向かった
演劇があったことを思い出します。
まあ、そこまで激しくはないものの、
私も劇団時代に先の戦争をテーマにした
いくつかの反戦的作品に出演したことがあります。
時代も社会も変わり、
戦争体験の少ない人の世になりましたが、
やっぱり平和がいいと願うばかりです。
▼『レンブラント・レイ』 『赤ん坊は申しぶんなく生まれた』
劇団俳協上演作品 作・演出は2作品共に西川徹氏

アジア圏の国々とのさまざまな歴史観の摩擦、
憲法改正案など、なんだか
戦争まで示唆するような意見などが飛び出して、
きな臭い話題ばかりのような気がします。
こんな私でも、
もっと平和な話題はないのだろうか、
なんて日々憂いたり、憤ったり…。
そういえば、演劇の歴史に、
時の横暴な権力や無謀な争いに立ち向かった
演劇があったことを思い出します。
まあ、そこまで激しくはないものの、
私も劇団時代に先の戦争をテーマにした
いくつかの反戦的作品に出演したことがあります。
時代も社会も変わり、
戦争体験の少ない人の世になりましたが、
やっぱり平和がいいと願うばかりです。
▼『レンブラント・レイ』 『赤ん坊は申しぶんなく生まれた』
劇団俳協上演作品 作・演出は2作品共に西川徹氏

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静かな日々
連日夏のような日差しで
有難いような、そうでもないような(笑)。
暦はまだ5月ですからね、
夏にはまだ早すぎますし、
このままじゃ、
梅雨という季節を忘れそうです。
そんな日々ですが、
身辺はわりと静かに過ぎています。
かといって、生活があるので
色々コマゴマとしたことはあったりしますが。
まあ、語るほどの劇的なことはない、
というところでしょうか。
たまには、こんな日々も悪くはないでしょう、
人間あくせく突っ走る時もあり、
こうして静かに
考える時も必要ですからね。
有難いような、そうでもないような(笑)。
暦はまだ5月ですからね、
夏にはまだ早すぎますし、
このままじゃ、
梅雨という季節を忘れそうです。
そんな日々ですが、
身辺はわりと静かに過ぎています。
かといって、生活があるので
色々コマゴマとしたことはあったりしますが。
まあ、語るほどの劇的なことはない、
というところでしょうか。
たまには、こんな日々も悪くはないでしょう、
人間あくせく突っ走る時もあり、
こうして静かに
考える時も必要ですからね。
宣材写真
先日、当ブログで簡単に記しましたが、
新しい宣材写真の撮影を行いました。
で、本日、遂にその写真を公開致します!

撮影:松田静夫(まつだしずお)
撮影して頂いた
松田静夫カメラマンとは初対面でした。
とても優しげな方でしたが、
挨拶を交わすと、一瞬間、
商品を見定めるごとく放ったその鋭い眼光!
私とて、けして見逃しはしません(笑)。
さて本番開始。
松田氏は撮影場所を求めて、周囲にくまなく目をやり
「そこ、立って」
と、モデル慣れのない私を
休む間もなく動かし続けました。
事務所社長にも
自然体でいれば良いよ、
などと言われましたが、
そもそも“スチール写真”で
自分の良い所を魅せる、
などいうのが分からないし、
そういう世界で勝負をしてきたわけではないですから。
悪戦苦闘すること数時間。
「やわらかいの撮れたよ」
という松田さんの一言に、正直ホッとしました。
撮影後、飲み屋で軽くやりながら、
「あとは いかに露出していくかだね」
などと今後のPRについてなど
喧々諤々語り合い、
気づけば、夜もどっぷりと更けて・・・
というのが宣材写真を撮影した日のことでした。

撮影:松田静夫(まつだしずお)
新しい宣材写真の撮影を行いました。
で、本日、遂にその写真を公開致します!

撮影:松田静夫(まつだしずお)
撮影して頂いた
松田静夫カメラマンとは初対面でした。
とても優しげな方でしたが、
挨拶を交わすと、一瞬間、
商品を見定めるごとく放ったその鋭い眼光!
私とて、けして見逃しはしません(笑)。
さて本番開始。
松田氏は撮影場所を求めて、周囲にくまなく目をやり
「そこ、立って」
と、モデル慣れのない私を
休む間もなく動かし続けました。
事務所社長にも
自然体でいれば良いよ、
などと言われましたが、
そもそも“スチール写真”で
自分の良い所を魅せる、
などいうのが分からないし、
そういう世界で勝負をしてきたわけではないですから。
悪戦苦闘すること数時間。
「やわらかいの撮れたよ」
という松田さんの一言に、正直ホッとしました。
撮影後、飲み屋で軽くやりながら、
「あとは いかに露出していくかだね」
などと今後のPRについてなど
喧々諤々語り合い、
気づけば、夜もどっぷりと更けて・・・
というのが宣材写真を撮影した日のことでした。

撮影:松田静夫(まつだしずお)
翻訳
某新聞に、村上春樹氏の作品を
海外に向けて翻訳している方の
記事が載っていました。
日本語のニュアンスを英語なり、
多国語に翻訳するって大変な苦労だと思います。
特に、それが村上作品であればなおのこと。
文体や言葉、
それに隠された思いなど
村上ワールドはそれこそ独特なニュアンスで
描かれていますからね。
新作の翻訳もかなり苦労しているようです。
でも、もし外国語に堪能だったら、
日本語以外の村上作品に触れてみたい気も・・・。
そういえば、これも先月でしたか
やはり某新聞で読んだのですが
あのチェーホフの有名な戯曲
『桜の園』が原題で邦訳すると
“さくら”は「桜」ではなく
「さくらんぼ」だとか。
なので、原題に則して書けば
『さくらんぼ畑』になるそうです。
こうなると、かなり受け取るニュアンスや
今まで抱いていたイメージが変わります。
この邦題で新たに翻訳された書籍も出ているそうです。
ある演出家の方が
来年、この『さくらんぼ畑』という題で
チェーホフ作品を上演したいと語っているそうです。
演劇でも翻訳劇は無数にあります。
ただ演じる側としては、やはり国が違い、
習慣が違い、思想が違うと、
作家の描く戯曲の世界観を表現するのは
なかなか難しいものです。
その反面、翻訳劇を通して、
世界中の素晴らしい作品に触れられるのも事実です。
これからも小説や演劇など、
たくさんの海外作品に触れて、
(あ、「翻訳」を通してですが~笑)
さまざまな国の物語を垣間見たいですね。
▼松田聖子『桜の園』・・・これは、原題のママです~笑
ちなみに、特別、彼女のファンというワケじゃありませんので、あしからず~m(_ _)m
海外に向けて翻訳している方の
記事が載っていました。
日本語のニュアンスを英語なり、
多国語に翻訳するって大変な苦労だと思います。
特に、それが村上作品であればなおのこと。
文体や言葉、
それに隠された思いなど
村上ワールドはそれこそ独特なニュアンスで
描かれていますからね。
新作の翻訳もかなり苦労しているようです。
でも、もし外国語に堪能だったら、
日本語以外の村上作品に触れてみたい気も・・・。
そういえば、これも先月でしたか
やはり某新聞で読んだのですが
あのチェーホフの有名な戯曲
『桜の園』が原題で邦訳すると
“さくら”は「桜」ではなく
「さくらんぼ」だとか。
なので、原題に則して書けば
『さくらんぼ畑』になるそうです。
こうなると、かなり受け取るニュアンスや
今まで抱いていたイメージが変わります。
この邦題で新たに翻訳された書籍も出ているそうです。
ある演出家の方が
来年、この『さくらんぼ畑』という題で
チェーホフ作品を上演したいと語っているそうです。
演劇でも翻訳劇は無数にあります。
ただ演じる側としては、やはり国が違い、
習慣が違い、思想が違うと、
作家の描く戯曲の世界観を表現するのは
なかなか難しいものです。
その反面、翻訳劇を通して、
世界中の素晴らしい作品に触れられるのも事実です。
これからも小説や演劇など、
たくさんの海外作品に触れて、
(あ、「翻訳」を通してですが~笑)
さまざまな国の物語を垣間見たいですね。
▼松田聖子『桜の園』・・・これは、原題のママです~笑
ちなみに、特別、彼女のファンというワケじゃありませんので、あしからず~m(_ _)m
昨日は・・・
好天のなか、
新しく宣伝用写真の撮影をしました。
さわやかパバ系と
若作りおじさん系のツーポーズ。
機会あれば
写真をアップしたいと思います。
撮影終了後は、社長、カメラマン氏、
そして俳協からの先輩・林真之介さん
の四人で軽く打ち上げを~



よもやま話しの中でも
一番盛り上がったのは、
ビッグダデイ でした~笑。
ン
・・・しまった
「ヤマト」を見逃した…
デスラー総統は出たのだろうか!?
新しく宣伝用写真の撮影をしました。
さわやかパバ系と
若作りおじさん系のツーポーズ。
機会あれば
写真をアップしたいと思います。
撮影終了後は、社長、カメラマン氏、
そして俳協からの先輩・林真之介さん
の四人で軽く打ち上げを~




よもやま話しの中でも
一番盛り上がったのは、
ビッグダデイ でした~笑。
ン


「ヤマト」を見逃した…

デスラー総統は出たのだろうか!?
エアK 、快挙!
テニスの「マドリード・オープン」で9日、
男子シングルス3回戦で錦織圭(日清食品)が
元世界ランキング1位の
ロジャー・フェデラー(スイス)を、
2-1(6-4、1-6、6-2)で破る金星を挙げた、
とのビックニュース。
これでベスト8入りが決まった錦織選手は、
名実共に世界的なプレイヤーとして
今後ますます注目されるでしょう。
このニュースを見て、
何か我がことのように
胸がざわついてしまった~笑。
なにを隠そう(って言うほどじゃないが)、
あの“熱血漢キャラ”松岡修造や、
若かりし頃の伊達公子が
登場してきた時代からのテニスファンで、
テレビ中継のある「ウィンブルドン選手権」は
毎年そわそわ、ワクワクしながら観ている。
それに、ウィンブルドンの観客席には、
いつもスターがいる。
毎年いるのはジャック ニコルソン…
そう、いつの日にか
あのセンターコートで観戦したい。
どんなスポーツにも言えるが、
その瞬間、その一球、その動きに
観客の全ての視線が集まる快感のようなものって、
選手にとっては、何物にも代え難いことだろう。
そう思うと、
役者がここ一番の見せ場に吐くセリフや演技に
観客の全ての視線を集めてしまうことに
どこか似ているような・・・。
さぁ、錦織圭!このまま快進撃を続けてくれ。
男子シングルス3回戦で錦織圭(日清食品)が
元世界ランキング1位の
ロジャー・フェデラー(スイス)を、
2-1(6-4、1-6、6-2)で破る金星を挙げた、
とのビックニュース。
これでベスト8入りが決まった錦織選手は、
名実共に世界的なプレイヤーとして
今後ますます注目されるでしょう。
このニュースを見て、
何か我がことのように
胸がざわついてしまった~笑。
なにを隠そう(って言うほどじゃないが)、
あの“熱血漢キャラ”松岡修造や、
若かりし頃の伊達公子が
登場してきた時代からのテニスファンで、
テレビ中継のある「ウィンブルドン選手権」は
毎年そわそわ、ワクワクしながら観ている。
それに、ウィンブルドンの観客席には、
いつもスターがいる。
毎年いるのはジャック ニコルソン…
そう、いつの日にか
あのセンターコートで観戦したい。
どんなスポーツにも言えるが、
その瞬間、その一球、その動きに
観客の全ての視線が集まる快感のようなものって、
選手にとっては、何物にも代え難いことだろう。
そう思うと、
役者がここ一番の見せ場に吐くセリフや演技に
観客の全ての視線を集めてしまうことに
どこか似ているような・・・。
さぁ、錦織圭!このまま快進撃を続けてくれ。
公開インタビュー

連休最後の6日、
京都大学百周年記念ホールで
作家の村上春樹氏の公開インタビューがありました。
チャンスがあれば、
直接彼の言葉を聞きたいと思うのは
春樹ファンばかりではないでしょう。
当日は、全国から幸運の持ち主500人のみが
抽選でチケットを手にできました。
私?そりゃ、残念ながら・・・です(涙)。
有難いことに、その会場で
どのようなやりとりがあったかは
ここ数日、新聞やネットに掲載されたので、
おおよそのことは既にご存知のことでしょう。
「魂を観る、魂を書く」と題されたインタビューは
新作については勿論、
臨床心理学者の故・河合隼雄さんとの出会いや
作品に込めた思いなどを語ったそうです。
特に“魂の奥深くに入り”という言葉には、
深く感銘を受けました。
それは、作家ばかりではなく、
役者にも通じる概念ではないか、
とエラソーに(笑)。
久しぶりに、村上春樹氏の著書で
『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』
を引っ張り出し、読んでみようか、なんて。

5月5日
昨日、劇団俳協の音楽劇
『おれたち、ともだち!』
を観劇しました。
会場は「芸能花伝舎」。
小学校の跡地を新宿区と芸団協とで運営する
芸能文化施設です。
様々な芸術団体の事務所が入っており
体育館や教室は稽古場としても貸し出しています。
「こどもの日」の昨日は、
新宿区文化体験プログラムが開催されました。
こども達に多くの芸術、芸能体験をさせようというお祭りで
場内にはたくさんの鯉のぼりも泳ぎ、
模擬店も多く出店していました。
北京ダッグにビア
空はピーカン~
それだけでも、ついつい浮かれ出しそうな(笑)。

ダンス、音楽、工作、
観たり、やったりと楽しい体験の数々・・・
そして俳協の音楽劇も。
客席には幼児向けということもあってか
親子連ればかりでした。
人気の作品で演出は永井寛孝さん。
私自身、何度もお世話になった
テアトルエコーが誇る名シェフです。
三人の出演者と演奏者。
ほぼ素舞台で70分。
大人もこどもも一緒に歌って笑って、
とっても楽しかった。
また、こういう狭い空間で
こども達の前で演じたいなあ…などと。

上の写真は韓国文化に触れようと初めてのチマチョゴリ。
姐さんに似合うと言われ満更でもなく…
韓流大河ドラマ?なんて~爆。
そうそう、昨日といえば
大好きなふたりのセレモニーが。
勿論、ワンセグでしっかり見ましたよ。
松井にはど真中に投げて欲しかったのです!
実際はインハイでしたから~
個人的な思いでいえば、
ミスターには快音を響かせてほしかったなあ。
『おれたち、ともだち!』
を観劇しました。
会場は「芸能花伝舎」。
小学校の跡地を新宿区と芸団協とで運営する
芸能文化施設です。
様々な芸術団体の事務所が入っており
体育館や教室は稽古場としても貸し出しています。
「こどもの日」の昨日は、
新宿区文化体験プログラムが開催されました。
こども達に多くの芸術、芸能体験をさせようというお祭りで
場内にはたくさんの鯉のぼりも泳ぎ、
模擬店も多く出店していました。
北京ダッグにビア


それだけでも、ついつい浮かれ出しそうな(笑)。

ダンス、音楽、工作、
観たり、やったりと楽しい体験の数々・・・
そして俳協の音楽劇も。
客席には幼児向けということもあってか
親子連ればかりでした。
人気の作品で演出は永井寛孝さん。
私自身、何度もお世話になった
テアトルエコーが誇る名シェフです。
三人の出演者と演奏者。
ほぼ素舞台で70分。
大人もこどもも一緒に歌って笑って、
とっても楽しかった。
また、こういう狭い空間で
こども達の前で演じたいなあ…などと。

上の写真は韓国文化に触れようと初めてのチマチョゴリ。
姐さんに似合うと言われ満更でもなく…

韓流大河ドラマ?なんて~爆。
そうそう、昨日といえば
大好きなふたりのセレモニーが。
勿論、ワンセグでしっかり見ましたよ。
松井にはど真中に投げて欲しかったのです!
実際はインハイでしたから~

個人的な思いでいえば、
ミスターには快音を響かせてほしかったなあ。
世界遺産登録へ
日本一の富士山が
「世界文化遺産」への登録勧告を受けた。
それって、日本人だと、
何となく嬉しいニュースじゃないですか。
私がそんな日本一の富士山に登ったのは
かれこれ25年ほど前、
俳優養成所の夏休みだった。
仲間たち14、5人で
本栖湖のキャンプ地に車で出かけた。
カレーライスを皆で作って食べ、
キャンプファイヤーを囲み
(歌ったかしら?うーん、歌ったかも…笑)
飲んで、騒いで
夜も更けた深夜0時頃のこと。
急に、誰かれともなく
「日本一高い場所を目指して
みんなで富士山に登ろう!」と言い始めた。
深夜突然、仲間たちと富士登山を決行するなんて、
いま思えばかなり無謀な行為だったが、
若さと、満点の星空と、
少しのアルコールの力がそうさせたのかも知れない。
湖畔のお土産屋のおばちゃんは
五号目から4時間ほどで登れるよと話していた。
それを鵜呑みにし、
若く無知な私たちはジャージの上下姿という、
キャンプファイヤーの姿そのままの軽装のまま、
物見遊山の体でワイワイガヤガヤ歩き出した。
山小屋の親父さんの「山をなめるんじゃないぞ!」
との忠告も軽やかに聞き流して。
六号目を過ぎてから
女の子達が帰ろうと言い出したのを機に、
仲間たちの大半が引き返していった。
その時点で果たして何人残ったのか
あまり覚えてはいないが
八号目あたりで、
私を含めて三人だけになった。
日の出前の山頂付近は
夏といえども相当冷え込む。
道も岩場になって鎖に捕まって登るハードなルートだ。
気がつくと連れの一人が岩場に座り込んでいて、
気持ちよさそうに眠ろうとしている。
それを見て私たち二人は
「寝るな!」「寝るんじゃない!」と少し真剣に、
なかば冗談のようにその友人の頬を叩き続けた。
その連れの一人は山小屋に放り込み、
最後は、竹中直人ふう(笑)の連れと私の二人になった。
日の出直前の雲海の、
なんと素晴らしかったことか!
一面が真っ青、
空も雲の海も同色で深い青色、
そして足下に雲の海が大きくゆったりとうねっている。
山小屋で一夜を明かした登山者達も御来光を待っている。
途中、下山者が「その格好は寒いぞ」
とカーディガンを譲ってくれた。
正直、助かった!という言葉が口をつく。
そのときのカーディガンの温かさは格別だった。
あとは登頂のみ!
連れと朝飯を賭けて競争した。
ありがたいことに連れから朝食をもらい
遂に日本一の場所に立ったのだ。
それにしても、土産物屋のおばちゃんには騙された。
4時間どころか、8時間もかかった。
しかし、“若さ”とはエラく凄いことだ。
教えられた時間を遥かに超えても
ただ勢いだけで登ってしまうのだから。
山頂に到着したのは朝の8時。
日射しもたっぷりで、
私たちはついベンチでうとうとと眠ってしまった。
目覚めるとお昼の12時。
他の仲間たちが心配しているだろうと、
慌てて下山を開始。
ルートはキャタピラー車が使う道。
急な砂地の斜面を斜めに右へ左へとしながら
延々と降り始めた。
あまりにも単調なので、やっぱり歌う~♪
もう嫌だ、疲れた…と愚痴をこぼしながら
五号目に着いたのが夕方4時。
仲間たちが心配したのは言うまでもないが、
もっと恐ろしいことが二人を襲った。
なんと私たちの顔が真っ黒で、
しかもところどころオレンジ色の液体が
皮膚からにじみ出していたのだ。
日本一高いところで
私はどんなことを感じるのか?
よもや4時間の紫外線攻撃を受けるとは…
なんと、そこはひとを“ゾンビ”へと
変化させる場所だったのだ!
ここのところのテレビや新聞のニュースで
「富士山」の話題を聞き、
そんな若い頃の思い出になんとなく苦笑してしまった。
どうぞ、これから富士登山を試みるみなさん、
富士山登頂には、くれぐれもお気をつけください。
…と、ゴミは必ず持ち帰りましょう!!
「世界文化遺産」への登録勧告を受けた。
それって、日本人だと、
何となく嬉しいニュースじゃないですか。
私がそんな日本一の富士山に登ったのは
かれこれ25年ほど前、
俳優養成所の夏休みだった。
仲間たち14、5人で
本栖湖のキャンプ地に車で出かけた。
カレーライスを皆で作って食べ、
キャンプファイヤーを囲み
(歌ったかしら?うーん、歌ったかも…笑)
飲んで、騒いで
夜も更けた深夜0時頃のこと。
急に、誰かれともなく
「日本一高い場所を目指して
みんなで富士山に登ろう!」と言い始めた。
深夜突然、仲間たちと富士登山を決行するなんて、
いま思えばかなり無謀な行為だったが、
若さと、満点の星空と、
少しのアルコールの力がそうさせたのかも知れない。
湖畔のお土産屋のおばちゃんは
五号目から4時間ほどで登れるよと話していた。
それを鵜呑みにし、
若く無知な私たちはジャージの上下姿という、
キャンプファイヤーの姿そのままの軽装のまま、
物見遊山の体でワイワイガヤガヤ歩き出した。
山小屋の親父さんの「山をなめるんじゃないぞ!」
との忠告も軽やかに聞き流して。
六号目を過ぎてから
女の子達が帰ろうと言い出したのを機に、
仲間たちの大半が引き返していった。
その時点で果たして何人残ったのか
あまり覚えてはいないが
八号目あたりで、
私を含めて三人だけになった。
日の出前の山頂付近は
夏といえども相当冷え込む。
道も岩場になって鎖に捕まって登るハードなルートだ。
気がつくと連れの一人が岩場に座り込んでいて、
気持ちよさそうに眠ろうとしている。
それを見て私たち二人は
「寝るな!」「寝るんじゃない!」と少し真剣に、
なかば冗談のようにその友人の頬を叩き続けた。
その連れの一人は山小屋に放り込み、
最後は、竹中直人ふう(笑)の連れと私の二人になった。
日の出直前の雲海の、
なんと素晴らしかったことか!
一面が真っ青、
空も雲の海も同色で深い青色、
そして足下に雲の海が大きくゆったりとうねっている。
山小屋で一夜を明かした登山者達も御来光を待っている。
途中、下山者が「その格好は寒いぞ」
とカーディガンを譲ってくれた。
正直、助かった!という言葉が口をつく。
そのときのカーディガンの温かさは格別だった。
あとは登頂のみ!
連れと朝飯を賭けて競争した。
ありがたいことに連れから朝食をもらい
遂に日本一の場所に立ったのだ。
それにしても、土産物屋のおばちゃんには騙された。
4時間どころか、8時間もかかった。
しかし、“若さ”とはエラく凄いことだ。
教えられた時間を遥かに超えても
ただ勢いだけで登ってしまうのだから。
山頂に到着したのは朝の8時。
日射しもたっぷりで、
私たちはついベンチでうとうとと眠ってしまった。
目覚めるとお昼の12時。
他の仲間たちが心配しているだろうと、
慌てて下山を開始。
ルートはキャタピラー車が使う道。
急な砂地の斜面を斜めに右へ左へとしながら
延々と降り始めた。
あまりにも単調なので、やっぱり歌う~♪
もう嫌だ、疲れた…と愚痴をこぼしながら
五号目に着いたのが夕方4時。
仲間たちが心配したのは言うまでもないが、
もっと恐ろしいことが二人を襲った。
なんと私たちの顔が真っ黒で、
しかもところどころオレンジ色の液体が
皮膚からにじみ出していたのだ。
日本一高いところで
私はどんなことを感じるのか?
よもや4時間の紫外線攻撃を受けるとは…
なんと、そこはひとを“ゾンビ”へと
変化させる場所だったのだ!
ここのところのテレビや新聞のニュースで
「富士山」の話題を聞き、
そんな若い頃の思い出になんとなく苦笑してしまった。
どうぞ、これから富士登山を試みるみなさん、
富士山登頂には、くれぐれもお気をつけください。
…と、ゴミは必ず持ち帰りましょう!!
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